渡良瀬遊水地に生育しているミズハコベの全体画像と説明文書

ミズハコベ オオバコ科(旧アワゴケ科)

学名:Callitriche verna

花期

 通年

出会い度 ★★★☆☆ (渡良瀬遊水地内)
草丈 20 cmぐらいに広がる。 
環境 泥湿地や浅水池、ワンドなどに生える。 
特徴 一年草で、茎は分岐して節から根を出しながら横に這う。葉は対生し、浮葉、抽水葉は長さ 1.2 cmほどでへら形~倒卵状長楕円形、出始めの葉や水中の葉は長さ 1 cmほどの線形で 1脈あり、この状態のときにアズマツメクサオオアブノメの出始めのころと似ている。アズマツメクサは葉が肉厚で茎が立ち上がり、オオアブノメは茎が一段と太いことで見分けがつく。葉腋ごとに雌雄異花の 1花をつける。全体を離れてみるとミゾハコベ、スズメノハコベと似ているが、この 2種は両性花で、葉はやや厚く、ミゾハコベは広がったものをぎゅっと圧縮したような固まりとなっているように見え、スズメノハコベは葉の長さが 2~5 mmほどで、葉が小さいからか節間が間延びしているように感じる。 
備考 北アメリカ原産で帰化植物のイケノミズハコベも似ているが、イケノミズハコベはやや大型で、水中葉と水上葉の葉形は同じで、3~5脈があって、多年草であることで区別される。