学名:Persicaria conspicua
花期 | 9~10月 |
出会い度 | ★★★☆☆ (渡良瀬遊水地内) |
草丈 | 高さ 1 m 前後になるが、貧栄養立地では草丈が低い傾向にあると思われる。 |
環境 | 日当たりのよい水辺に生える。 |
特徴 |
イヌタデ属の仲間は多いが、多年草であるのはエゾノミズタデ、シロバナサクラタデと本種のみである。花がなくとも根茎の有無で識別できる。雌雄異株と言われていたが、最近では長花柱花と短花柱花の花形をもつ二異形花柱性の種だと認識されている。シロバナサクラタデと似ているが、花冠が大きく淡紅色なのが特徴である。中には白花も散見される。雌しべの花柱が多くは3本に別れており、果実の形態の3稜形と合致する。なお、長花柱花の雌しべの長さと短花柱花のおしべの突出のしかたが同じなので近づいて観察してみると良い。長花柱花では3岐しためしべだけが突出し、短花柱花では8本のおしべだけが突出するので見た目で直ぐ分かる。写真上は短花柱花である。雄しべ8本が見える。底には1本の短い雌しべ花柱の3岐がよく分かる。 |
備考 | 平塚明、中尾良(1996)シロバナサクラタデは異形花柱性種である,植物研究雑誌71,98-104 |