学名:Monochoria korsakowii 準絶滅危惧
花期 | 6月~9月 |
出会い度 |
★☆☆☆☆(渡良瀬遊水地内) |
草丈 | 草丈は初期に水面に浮葉を展開するので水深に左右される。成植物体は水上で30cm以上に達する。花茎は咲き終わると花梗を下に向け果実は水中に入る。 |
環境 | 日当たりのよい泥湿地。 |
特徴 | 初夏、初期の状態では、細長い沈水葉、浮葉を付け葉柄を伸ばす特異な形態をしている。 その後、水面から抽出した植物体からは長楕円形から倒被針形、円心形の抽水葉の葉を展開する。中型の水生植物1年草として生きる特徴的な特性を示している。深緑色で光沢のある葉は柄が10~20cm、葉身ははっきりした心形で、大型。コナギの大きな個体は本種と似ていることもあるが、コナギの葉は卵心形で小型である。花も小さい。 10月以降になると、果実が充実してきて中には1mm程の種ができている。 |
備考 | 本来は河川の氾濫原など攪乱が起こる泥湿地に生育していた種であると思われるが、水田はまさにそのような環境なので、そのために人の営みに近いところで生育してきたものと思われる。ミズマツバなどもそうであろう。農薬に弱いと言われてきたが、1996年北海道、青森、岩手の各道県では、除草剤SU抵抗性(スルフォニルウレア系除草剤)が確認され、アゼトウガラシやミゾハコベなどの抵抗性種が次々に報告されている(内野彰2006)。 遊水地のものは攪乱による埋土種子による発芽と考えられるので、遺伝的により希少なものになるかも知れない。 |