渡良瀬遊水地に生育するヒメガマの全体画像と説明文書
渡良瀬遊水地に生育するヒメガマの画像その2

ヒメガマ ガマ科

学名:Typha domingensis Pers.

花期

 6~7月

出会い度  ★★★★★(渡良瀬遊水地内)
草丈  1.5m~2.5m
環境  池、湿地
特徴  多年草。ソーセージのようなものは雌花の集まった雌花序で、その上に雄花序がついている(画像ではすでに脱落している)。本種では雄花序と雌花序が離れてつき、間の緑の軸が明らかに見える。葉幅は5mm~15mmで緑色が濃く革質でしっかりしているのが、他のガマ属と違っている。遊水地では本種の他に、ガマ、コガマが記録されているが、両種ともに雄花序と雌花序は密接しているので間の軸は見えない。ただ、記録がないが、小型で花時に雌花穂が緑白色のモウコガマも見つかる可能性があり、ヒメガマと同様である。またこの類は雑種ができることが知られており、同定が難しい場合がある。
備考  掘削などで池ができたときに、風に乗って飛んできた種子によって繁茂を始め、池を覆いつくすこともある。