渡良瀬遊水地に生育するコマツナギの全体画像と説明文書

コマツナギ マメ科

学名:Indigofera pseudo-tinctoria

花期  7~9月
出会い度 ★★★☆☆ (渡良瀬遊水地内)
草丈 1 m以下 
環境 日当たりのよい土手や林縁に生える。 
特徴 落葉小低木で、奇数羽状複葉。長さ 2 cmほどの楕円形の小葉を 7~11枚つける。立ち上がる 10 cm以内の花序に淡紅色の花を密につける。近年緑化材として持ち込まれたトウコマツナギがあちこちで逸出しているが、トウコマツナギは立派な低木で 1 m以上になる他に違いが見出せない。緑化法面で群生しているのを見慣れると多少コマツナギと違う感じが掴めるものの、植物体の一部、花や葉だけを見ても特定できないのが残念である。 
備考 小さなチョウであるミヤマシジミのホストはコマツナギで、かつては古い土手などでコマツナギの生育するところに群がっているのを見たが、近年は見かけなくなった。クララにつくオオルリシジミもそうであるが、食草が山ほどあってもそれに依存する昆虫などが消えていくことは、単なる 1対1 の関係だけでないことを示唆しているのかもしれない。