・シロバナサクラタデ

渡良瀬遊水地内のシロバナサクラタデ
渡良瀬遊水地内のシロバナサクラタデ花
渡良瀬遊水地内のシロバナサクラタデ葉鞘

渡良瀬遊水地内のシロバナサクラタデ長花柱花と花被腺点
渡良瀬遊水地内のシロバナサクラタデ雌しべ切り出
渡良瀬遊水地内のシロバナサクラタデ葉身
渡良瀬遊水地内のシロバナサクラタデ葉裏腺点

シロバナサクラタデ  タデ科

学名:Persicaria japonica (Meisn.) Nakai ex Ohki

花期  8月~10月
出会い度  ★☆☆☆☆(渡良瀬遊水地内)
草丈  60cm~100cm
環境  湿地の中に群生している。
特徴  このシロバナサクラタデは、長花柱花の群落で種子をつけていなかった。短花柱花のものと混生しないと種子をつけないらしい。これを二異形花柱性という。しかし、サクラタデと同じように根茎を伸ばして大きなクローンの群落をつくる。サクラタデには花被片にしっかりした腺点があるが、シロバナサクラタデの場合は、わずかに散在するだけ。遊水地のシロバナサクラタデの雌しべの花頭は2岐。まれに3岐のものもあるという文献もあるが、遊水地では見ていない。遊水地の近く谷田川に自生のシロバナサクラタデは、短花柱花でやはり柱頭が2岐であった。花被片長は小さく約3mmである。雄しべは8本。托葉には荒い伏毛があり、托葉長の半分の長さくらいの長毛が生えている。葉縁や葉裏には脈上に伏毛があり、葉裏には腺点が目立つ。
備考  写真のスケールは1mm、長花柱花。参考:平塚明、中尾良(1996)シロバナサクラタデは異形花柱性種である,植物研究雑誌71,98-104