・シマツユクサ

渡良瀬遊水地内のシマツユクサ花
渡良瀬遊水地内のシマツユクサ全体
渡良瀬遊水地内のシマツユクサ葉
渡良瀬遊水地内のシマツユクサ葉身

渡良瀬遊水地内のシマツユクサ苞と花
渡良瀬遊水地内のシマツユクサ苞

渡良瀬遊水地内のシマツユクサ苞内直立花序
渡良瀬遊水地内のシマツユクサ小花序柄の毛

渡良瀬遊水地内のシマツユクサ種子
シマツユクサ葉裏葉縁
渡良瀬遊水地内のシマツユクサ雄しべ
渡良瀬遊水地内のシマツユクサ花弁雄しべ分解
渡良瀬遊水地内のシマツユクサ雄蘂

渡良瀬遊水地内のシマツユクサ苞の内部
渡良瀬遊水地内のシマツユクサ、ツユクサの苞展開比較

シマツユクサ  ツユクサ科

学名:Commelina diffusa Burm.f.

花期  7月~11月
出会い度  ★★☆☆☆(渡良瀬遊水地内)
草丈  10cm~20cm
環境  湿った道端に生え、匍って繁殖・群生する。節から根を出す。
特徴

 花はツユクサよりもすこぶる小さく、花冠は7mm程であった。茎は地面を匍うように伸び、節から根を下ろす。花びらは3枚。種子の表面が網目状になっているのが大きな特徴。雄花は種子のできない花。両性花を丹念に探せば種子は見つかる。苞の形が鎌形になって先が伸びている。苞を開くときれいなハート形をしている。雄しべは5本で内側の2本は花粉が出ないで先が4裂・黄色。長い雄しべは中央の葯がY字で茶褐色なのも大きなポイントである。花粉が付いていると黄色く見えるので注意。直立する花には、雌しべが無く早期に脱落して小花序枝のみ残る。その小花序の枝に微細な開出毛が生えている(写真中の白い示線と上から8枚目の写真)。直立する花の下の苞から首を出すように咲く花が完全花で雌しべ・雄しべが揃っている。

備考

 スケール:葉身は1cm、それ以外は1mm。シマツユクサは、鹿児島、屋久島、奄美群島、沖縄にも分布する熱帯性の植物である。温暖化の影響か急速にその分布を広げている。また西日本で、インド原産のカロライナツユクサC. caroliniana Walteの記録も多くなっているが、まだ本地域では記録されていない(2022)。カロライナツユクサはシマツユクサとよく似ていて間違えやすいので、念のため細かく記録した。Y

字形をした雄しべの葯は白色で、種子表面が平滑ならばカロライナツユクサである。

参考:正確な情報が無い中、https://mirusiru.jp/nature/flower/shimatsuyukusa が、詳しく丁寧にまとめてあった。