・オオバシナミズニラ

渡良瀬遊水地内のオオバシナミズニラ
渡良瀬遊水地内のオオバシナミズニラ大胞子
渡良瀬遊水地内のオオバシナミズニラ小胞子
格子は 0.1mm
渡良瀬遊水地内のオオバシナミズニラ気孔

オオバシナミズニラ  ミズニラ科

学名:Isoetes sinensis T.C.Palmer  var. coreana (Y.H.Chung et H.K.Choi)

花期  水生のシダ植物なので大胞子、小胞子の形成時期は不明(2021/7/3 初確認)
出会い度  ★☆☆☆☆(渡良瀬遊水地内)
草丈  14cm~20cm
環境  掘削した貧栄養の池の水中、水深約20cm
特徴  ミズニラ属は日本に4種1雑種1変種が整理されている。葉は多数叢生し、茎は塊茎状で葉の基部が扁平状に幅広くなり内側に胞子嚢ができる。異形胞子をもち、その葉基部に大胞子、内側に小胞子が付く。オオバシナミズニラは、小胞子の長径が30µm以上あり、大胞子の表面のヒダの形態により区別される。細い葉には気孔が見られる。写真は上から、標本、大胞子、小胞子(スケールは0.1mm)、気孔。
備考  青木雅夫(2022)渡良瀬遊水地にオオバシナミズニラ、水草研究会誌(143):31-35、に発表された。さらに詳しくは、高宮正之(1999)ミズニラ属の自然誌と分類、植物分類、地理50(1):101-138を参照されたい。