渡良瀬遊水地内のタタラカンガレイ全体
渡良瀬遊水地に生育しているタタラカンガレイの画像
渡良瀬遊水地内のタタラカンガレイ茎断面
渡良瀬遊水地内のタタラカンガレイ花柱3分岐

渡良瀬遊水地内のタタラカンガレイ果実

タタラカンガレイ カヤツリグサ科

学名:Scirpus mucronatus var. tataranus

花期

 花期・果期7~10月

出会い度  ★★☆☆☆☆(渡良瀬遊水地内)
草丈  40~90cm
環境  水深のあるやや攪乱気味の水湿地
特徴

茎の横断面は 3 角形状であるが、カンガレイと異なり、稜に逆 3 角形状の翼があるので稜は尖らず平坦になる。 小穂はカンガレイが長く尖っているのに対して、やや小さく先が丸くなっている。タタラカンガレイの果実表面には隆起した皺があり大きな特徴のひとつである。針状花被片は果実よりわずかに長い。雌しべは花柱が3岐。雄しべの葯の長さは平均0.97mm(n=24)でカンガレイは平均2.43mm(n=19)よりもはるかに小さい。

備考

昭和6年関本平八によって、群馬県館林市多々良沼で採集されたのでこの名がある。発見した時の日記が残っており、詳しくは、青木(2013)「関本平八と多々良沼~関本平八の日記から~」水草研究会誌100号.p.29-34.に書かれている。