学名:Commelina communis f. communis
花期 | 6~9月 |
出会い度 | ★★★★☆(渡良瀬遊水地内) |
草丈 | 20~50cm |
環境 | 道ばた、畑、庭 |
特徴 | 1年草。花の構造は複雑で、外花被片は 3白色楕円形で小さく3個、内花被片の 2 個は青色で大きく、1 個 は白色披針形で小さい。雄しべは 6 個のうち花糸の短いもの 3 個,中位のもの 1 個,長いもの(完全おしべ) 2 個よりなり, 花粉を出すのは長いもの 2 個のみ。花を緑色の苞が包んでいるが、無毛。本種は4倍体であるが、2倍体のケツユクサ(f. ciliata)は、苞に長毛がある。 |
備考 | 遊水地では、道ばたなどに普通だが、ケツユクサが稀にある。似た種類はいくつかあって、マルバツユクサ、ノハカタカラクサ、カロライナツユクサ、バージニアツユクサなどが上げられる。マルバツユクサは葉が卵形で、葉の縁が波打つ。ノハカタカラクサは茎が地を這って節から根を出して広がるのであまり立ち上がらず、葉は先のとがった卵形でふちはやや波打つ。葉の裏は紫色を帯びる。花は白色で花弁の三枚は大きさが同じである。カロライナツユクサは、茎葉がツユクサと似ているが、花は小さくて、ツユクサの上側の花弁 1枚ぐらいの大きさである。 3枚の花弁のうち、下側の 1枚は上側の 2枚と比較してやや小さい程度である。バージニアツユクサについては文献等によると花苞がびっしりとついていて大きく、花はカロライナツユクサのような形である。近年似た外来種が入ってきているので観察には留意されたほうがよいと思われる。 |